用法及び用量は?
通常、成人にはミルタザピンとして1日15mgを初期用量とし、15~30mgを1日1回就寝前に経口投与します。なお、年齢、症状に応じ1日45mgを超えない範囲で適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15mgずつ投与を行ってください。
〈用法及び用量に関連する注意〉
本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら投与してください。
<引用>
添付文書
高齢者への投与は?
患者の状態を十分に観察しながら、慎重に投与してください。血中濃度が上昇するおそれがあります。
<引用>
添付文書
妊婦、授乳婦等への投与は?
〔妊婦〕
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。妊娠及び授乳期のラットに100mg/kg/日を経口投与(ヒトに45mgを投与したときの全身曝露量(AUC)の約2倍に相当)すると、着床後死亡率の上昇、出生児の体重増加抑制及び死亡率の増加が観察されました。
〔授乳婦〕
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続若しくは中止又は本剤投与の継続若しくは中止を検討してください。動物及びヒトで乳汁中に移行することが報告されています。
<引用>
添付文書
小児等への投与は?
1. 小児等を対象とした国内臨床試験は実施していません。
2. 海外で実施された7~17歳の大うつ病性障害(DSM-IV 注)における分類)患者を対象としたプラセボ対照の臨床試験において有効性が確認できなかったとの報告があります。
注)DSM-IV:American Psychiatric Association(米国精神医学会)のDiagnostic and Statistical
Manual of Mental Disorders, 4th edition(DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアル)<引用>
添付文書
過量投与の場合は?
1. 症状
主な症状として頻脈、高血圧又は低血圧を伴う見当識障害及び鎮静作用等の中枢神経系の抑制が報告されています。
2. 処置
特異的な解毒剤はありません。必要に応じて、活性炭投与等の適切な処置を行ってください。
<引用>
添付文書
錠剤を分割して投与できますか?
【適応外】
本剤を分割して投与することは、承認外の用法となります。
分割後の安定性について検討していませんので、おすすめできません。
レメロン®錠の線は「割線」ではなく「デザイン線」であるため、割って投与することはできません。
粉砕して投与できますか?
【適応外】
本剤を粉砕して投与することは、承認外の用法となります。
粉砕して投与した際の薬物動態、有効性、安全性は検討していませんので、おすすめしていません。
粉砕後の安定性データはありません。
分包・⼀包化はできますか?
本剤を分包、又は他剤と⼀包化した際の安定性について検討していませんので、おすすめしていません。
簡易懸濁して投与できますか?
【適応外】
本剤を簡易懸濁して投与することは、承認外の用法となります。
簡易懸濁にて投与した際の薬物動態、有効性、安全性は検討していませんので、おすすめしていません。
簡易懸濁後の安定性データはありません。