患者サポート

患者さんの疑問 第2回

監修:乾 重樹先生 (心斎橋いぬい皮フ科 院長、大阪大学医学部 特任教授)

男性型脱毛症 AGA(エージーエー)は、放置すると進行してしまう疾患のため、AGA(エージーエー)治療は長期間にわたり継続することが必要です。それゆえ、患者さんのなかには、効果が得られるまでの期間や長期服用することでの効果がなくなるのではと気にされる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、AGA(エージーエー)治療の長期にわたる有効性や安全性に関する患者さんからの質問に対する回答例をご紹介します。

解説

AGA(エージーエー)患者さん413例を対象にプロペシア®またはプラセボを投与し有効性を評価した結果、プロペシア®を6ヵ月以上継続して服用することで、毛髪の改善効果が確認されています。

さらに、日本人男性に対する長期的な有効性も確認されています。日本人のAGA(エージーエー)患者さん801例にプロペシア®1mgを5年間投与した結果、毛髪状態が初診時から改善し、5年間にわたり継続して治療効果が認められました。

▲プロペシア®継続服用による毛髪改善効果と患者満足度の推移

一方、プロペシア®錠1mgを1年服用したのち、服用を中止した症例では、服用中止1年後でプロペシア®服用前の毛髪数まで減少することが確認されています。
よって、効果を得るためには、
・最低6ヵ月間は服用する
・効果が現れたからといって服用を中止せず、継続して服用する
ことが重要です。

▲プロペシア®5年間投与による治療効果
▲プロペシア®服用中止後の頭頂部毛髪数の変化

解説

20~50歳のAGA(エージーエー)男性患者さんを対象にした国内臨床試験における副作用発現率をご紹介します。

1年間のプラセボを対照とした二重盲検比較試験においては、プロペシア®1mg群(139例)で5%(7例) 0.2mg群(137例)で1.5%(2例) プラセボ群(138例)で2.2%(3例)でした。長期(オープン)試験に移行した後の副作用発現率は1mg→1mgに移行した群(124例)で1.6%(2例)、0.2mg→1mgに移行した群(128例)で0%(0例)、プラセボ→1mg群に移行した群(122例)で1.6%(2例) でした。

2015年に報告した再審査結果においても、その発現率は(5/943例)でした。

▲プロペシア®3年間服用における副作用発現率

▲プロペシア®再審査結果
▲プロペシア®5年間服用における副作用発現率(海外データ)

プロペシア®は2005年の発売後、実臨床での使用経験が蓄積されるとともに、使用成績調査等においても有用性が報告されています。長期の治療に不安を覚える患者さんのAGA(エージーエー)治療には、ぜひプロペシア®をお役立てください。