患者サポート

患者さんの疑問 第1回

監修:乾 重樹先生 (心斎橋いぬい皮フ科 院長、大阪大学医学部 特任教授)

男性型脱毛症 AGA(エージーエー)は、生命にはかかわらず、また長期にわたり治療を続けるため、治療薬服用中に日常生活の変化に伴って「あれ? これって問題ないのかな?」と疑問や不安をいだく患者さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、日常に関連した、患者さんからよくある質問についての回答例をご紹介します。

解説

副作用が不安な患者さんは、具体的な数値を聞くと安心されることが多いため、具体的な頻度をお伝えするのが有用です。さらに、副作用とあわせて、AGA(エージーエー)治療による有効性についてもお話しすることで、リスクとベネフィットを理解してもらう、これが治療を開始する上で重要です。

▲Propecia® side effect rate 1

2015年に報告されたプロペシア®の再審査報告内の使用成績調査では、副作用発現症例率は943例中5例(0.5%)であり、リピドー減退が2例(0.2%)、勃起不全は1例(0.1%)でした

▲Propecia® side effect rate 2

プロペシア®の場合、AGA(エージーエー)と診断された日本人男性3,177例を対象にプロペシア®錠1mgの治療効果を評価した試験において、その有効性評価対象2,561例では、軽度改善以上の改善率は87.1%、現状維持は12.5%でした。一方、症状が進行した患者さんは、軽度進行の0.4%でした

▲ Effectiveness of Propecia®

解説

プロペシア®は、併用禁忌や併用注意にあたる食物・薬剤は報告されていません。
確実な効果を得るためには毎日きちんと服用することが大切ですので、多忙やアルコールの飲みすぎなどで服用を忘れてしまうことがないよう1日1回1錠を確実に服用するよう伝え、加えて、効果を得るためには通常6ヵ月の継続した服用が必要であることも伝えましょう。

▲Evaluation of therapeutic effect every 3 months from the start of administration

飲み忘れなく継続して服用するためには、日常生活に合わせた服用のタイミング、例えば歯磨き・洗顔後や就寝前などを設定することも1つの工夫となります。

▲5年間投与した治療効果の推移

プロペシア®は2005年の発売後、実臨床での使用経験が蓄積されるとともに、使用成績調査等においても有用性が報告されています。また、併用禁忌や併用注意の薬剤がなく、他の薬剤を服用中の患者さんも飲み合わせしやすい薬剤です。
プロペシア®の効果を一目見てわかるようグラフや写真で表している服用者診療時ご説明用サポートツールなどもご用意しております。
AGA(エージーエー)治療には、ぜひプロペシア®をお役立てください。